2004年1月 3日

ウラジミール・シャフラノフの「ロシアン・ララバイ」

 ウラジミール・シャフラノフ(p)の「ロシアン・ララバイ」(澤野工房、2003年録音)は、冒頭から大変気持ちの良いCDである。ジャケットも黒と赤の文字だけによるロシアや東欧の古いブックデザインを彷彿とさせて美しい。
 年末、吉祥寺のジャズ喫茶「メグ」でかかっているのを聴いて、その足で買い求めた。まっかなスピーカからぐんぐん迫ってくる音に騙された感は否めないが、家のスピーカで聴いても十分楽しめた。

 以前聴いたシャフラノフの「ホワイト・ナイツ」(澤野工房、1990年録音)の時は、あまり印象的でなく、「どうしてこういったピアノトリオばかりが売れるのだろうか、ぷんぷん!」とほとんど聴かなかった。ゆえに、今では反省している。
 2曲目の「ロシアン・ララバイ」は、名前とは裏腹に一昔前の「輝かしかった頃」のアメリカ文化を感じさせる不思議な演奏。3曲目はホレス・シルバー(p)作曲の「Cape Verdean Blues」。シルバー本人の演奏より、うきうきわくわくする。ベースが違うのだろうか。
 バド・パイエル(p)の「Celia」や、「中国行きのスローボート」では、音が強く流れている。それに、後半ショパンの「ノクターン」があったりで、びっくり。聴くたびに、「へえ」となるアルバムになった。

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