初来日のEnrico Pieranunziトリオを聴いた
18日、浜離宮朝日ホールで開かれた初来日のEnrico Pieranunziトリオ「ライブ・イン・ジャパン」を聴きに行った。観客は半分以下の入りで、Pieranunziといえども満員にならないことにちょっとショックを受ける。
Pieranunziは1949年ローマ生まれのピアニスト。ベースのMarc Johnsonは、1955年米・ネブラスカ州生まれで、Bill Evansトリオ最後のベーシスト。ドラムのJoey Baronは、同じく1955年、米・バージニア州生まれ。
開演時間から10分遅れてスタート。照明が凝っている。曲が変わるたびに点灯する照明が変わり、逆光で客席に向けて光を放つ演出も。後半では、ソロ演奏する奏者に光を当てるなど面白い。で、演奏も楽しめ、寒い夜道の足取りも軽い。
2曲目の「Addio Fratello Crudele」では、Pieranunziとドラムのやり取りが気持ち良い。Baronのオリジナルの「Broken Time」では、リズムがギンギンと鳴って思わず首が動き出す。
Pieranunziは、見た目がイタリア紳士風であることもあって、手の動きが滑らかに見える。で、力が入っていないように見えつつも、きちんとはっきりした音を出し、一方で音がイタリア料理のようにこってりとくっついている。Bill Evansも見た目は紳士風だった時期があるけれど、そのくっきりとしたリリカルな音とはまた違った趣。でも、紳士風なところは共通で、そこが人気の秘密だろうか。
同じメンバーで収録された『Play Morricone 2』(Cam Jazz、2002)で堪能できる映画音楽の巨匠、Ennio Morriconeの作品をモチーフにした作品も「NINFA PLEBEA」などが演奏され、CDと一味違った演奏で、首が動くのは言うまでもない。
アンコールもあって、終了後はロビーで3人によるサイン会もあって、気持ちの良いコンサートだった。パンフレットに記されたPieranunziのメッセージによると、今回の日本ツアーを「夜明け Aurora Giapponese」とい名付けたいそうだ。

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