3度目の山中千尋「Madrigal」ツアーを第一生命ホールで
東京・トリトンスクエアにある第一生命ホールで22日、開かれた山中千尋ニューヨーク・トリオのコンサートに行ってきた。今回の「Madrigal」ツアー3回目で、一番大きなホールになる。ロビーでは、軽食や飲み物のカウンターもある。チケットは売り切れで、会場内はほぼ満員である。二つ折りのリーフレットが配られていたのも初めてである。

黄色のワンピースで登場し、1曲目は「Living Without Friday」である。本人の説明によれば、「サウンドチェック用」だそうで、大宮での公演と出だしは同じである。激しいタッチの中、ドラマーと目線のやり取り。真剣な表情も混じる。ツアーも後半、息も合って、ガンガンと進む。2曲目は「Madrigal」。気を持たせる恐いイントロから「ばーっ」と盛り上がっていく。小さいときの恋の思い出の歌だそうだけれど、かなり「情熱」的だったように聞こえる。CDに収録されているのは、「切ない」感じだったが。
3曲目は「Caravan」で、ドラムソロも渾身の一撃。「隊商」というより「突進隊」である。激しい3曲が終わると、一転してバラード「When October Goes」で、出だしでも山中は細かい芸を見せてくれる。激しいリズムを刻む間奏曲を挟んで、「School Days」に入るのは、TUC、大宮でも聴いた趣向で、気に入っているのであろう。「Taxi」が続いて、前半の最後は「RTG」。これも『Madrigal』への収録が没になった作品だそうだ。Geri Allenの曲のようだ。
1曲のソロがどんどん長くなっているようで、ここまで1時間以上である。で、休憩。
後半は髪の毛をとめ、青いワンピースで登場。きちんと前後半で衣装を変えてくれるのが嬉しい。
後半は、「Take Five」で始まった。ピアノの音とメロディの重なりが面白い。後半2曲目は「Living Time Event V」で、エフェクトがかかって、スピーカーが鳴る。次は「Antonio's Joke」。山中の友人Antonioは、近々CDが発売になるという。昨日に山中に電話があって、電話越しに録音を聴かされ、「オレって最高だろ?」と強要されたそうだ。ベースソロがいい。山中は、楽しそうにイスの上を飛んでいる。
4曲目は「Salve Salgueiro」で、CDより音数も多く深みが感じられる。ドラムとベースが、明るいリズムをズンズンといわせ、ニコニコしてくる。後半最後は「Yagi Bushi」で、群馬が世界に誇るダンスソング。聴きに行った3公演とも最後の曲に設定されていた。
アンコールは2曲。まず「Just In Time」で、CDとちがって落ち着いた出だしで、徐々にがんがんと激しくなっていく。ピアノから音を出すのが本当に楽しそうに演奏する。次は「Sabot」で、山中のオリジナルで、明るいメロディーの曲だ。終了時刻は予定を30分以上超過した午後9時過ぎ。
アンコールのMCで、山中が明かしたのだが、日本のテレビで初めて紹介された後のコンサート(昨夏のツアーであろう)で、「私はこれで終わったな」と思ったそうである。で、冬そして今回をコンサートを開いてもらえて「ありがとうございました」と。何がどうして「終わり」なのか分からないけれど、まだまだこれからである。もっともっと楽しませて欲しいと思う。
しかし、1週間のうちに3回も聴きに行くのは、常軌を逸していた思う。一連のツアーなのだし、コンサートホールとジャズクラブなど場所の雰囲気が違えばともかく、以後気をつけようと思う。が、29日に日本人メンバーを新宿Pit Innでライブを開くというチラシが会場で配られていた。うーん、また行ってしまうのだろうか。悩んでいます。
