山中千尋、帰国直前の秘密(?)ライブ
29日午後、新宿PIT INNで開かれた、エンドウウメコこと山中千尋と水谷浩章(b)、外山明(ds)のライブに行ってきた。「YAGIZA SEPTEMBER LOVE」というプロジェクトの一環で、山中ならぬ「ウメコ」という謎のピアニストという設定(?)である。
「Madrigalツアー」でも、十二分に「ユルイ」舞台を味わったが、旧知の日本人2人と名門ジャズクラブの昼の部であることもあって、リラックスした雰囲気で、ビールと煙草を楽しみながら聴けるので嬉しい。ピアノにエフェクターをがんがんにかけ、リズムも早く、CDで聴く山中のジャズとは印象が違って楽しい。山中いやウメコも力いっぱい演奏する。曲間のMCも笑えるし、演目を決めていないので、舞台上で話しあっている姿もたのしい。山中が決めても、水谷が首を振ると、選曲のし直し。
その夜の飛行機がニューヨークに帰るため、時計を気にしての演奏だったが、アンコールで「Lesson 51」でピアニカ演奏を聴かせてくれて大満足である。
冒頭は「School Days」、激しく早いテンポでますます原型をとどめていない。2曲目は「Balkan Tale」で、ベースソロがいい。3は「Living Time Event V」。やはりかっこいい。4はCDに収録しようとするたびにボツになるという「No Name」というバラード。ヨーロッパでのジャズ・コンペティションで上手くいかなかった作品で、「二度と演奏しません」とのこと。そんなに悪い曲とは思えないが。ファーストセット最後は「S.L.S.」で、激しく終わる。
飛行機の時間が気になっているようだが、拍手に押され休憩を挟んでセカンドセットが始まる。1曲目はBud Powellの作品。次は「Salve Salgueiro」、最後は「Caravan」。
アンコールは、ピアニカを必死の形相で演奏する「Lesson 51」。CDのように音の洪水とはならないけれど、生で聴きたいと思っていた曲だけに大満足である。しかし、飛行機は間に合ったのであろうか。
確かに、ジャズの範疇を越えているかもしれないが、これからの山中千尋がすごく楽しみである。MCで「これでしばらくレコーディングしないですむ」と話していたけれど、年に1回くらいは楽しませて欲しいものである。
アメリカのグリーンカードを取得しようとしているとのこと。次は、ニューヨークに聴きに行くことになるだろうか。

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