2005年1月15日

大阪Blue NoteでAkiko Graceをライブで聴く

 やっぱりライブで聴くのとCDで聴くのとは大違いである。「娯楽」と「作品」の違いであろう。Akiko Graceの最新アルバム『From Oslo』(2004、Savoy)を記念したツアーを1月12日、大阪で聴いた。
 大阪のBlue Noteに行くのは初めてで、天井も高く気持ちの良い空間だ。出張で時間が空いたので、セカンドセットを予約。値段の安いカジュアルシート(本公演では4,500円、ワン・ドリンク付き)で、舞台からは遠いもの気軽に聴くには嬉しいサービスである。2004年11月に移転したばかりで、密閉された「喫煙コーナー」を除いて全面禁煙である。

 予定の9時半に白いドレスを着たAKiko Graceが登場。メンバーは、安カ川大樹(b)、嘉本信一郎(ds)である。会場は半分くらいしか埋まっていない。
 演奏は、新しいアルバムだけでなく、以前のアルバムで取り上げたスタンダードやオリジナルも交えた選曲で、やはり「ライブ」である、と確信した。真剣に耳を傾けているだけでなく、リズムと音量を感じたいのである。

 演奏したのは、以下の通り。
1、From Oslo
2、Groove It Is
3、Donna Lee
4、New Moon
5、It Could Happen To You
6、Over The Rainbow
7、Norwegian Wood
8、Sunrise
(アンコール)
9、Caravan
10、Delancey Street Blues

 3の長めのイントロから、ベースとドラムが大きな音で入ってくる瞬間の何と気持ちの良いことか。バーボンを一気に飲んでしまう。月があるのに見えない新月の「見えないエネルギー」を表現したという4は、CDで聴くのとは大違いで力強い。続いて、5、6、7とスタンダードが、一気に続く。「我を忘れた瞬間」だったという。6では舞台の背後のカーテンに5色の照明を当てるなど会場の演出も凝っている。
 オリジナルの8も『From Oslo』に収録されている演奏より賑やかで楽しい。アンコールの9もベースで始まる。『New York Style』に収録されている演奏より、ピアノの感じが柔らかく聞こえる。
 最後は、大好きな「Delancey Street Blues」。「やっぱり、これ!」と叫びたくなる、ベースの力の入ったソロとドラムの粘着質さえ感じる演奏も堪能。
 MCも以前感じた「ツン」とお高く止まっている印象はなく、「ヨーロッパ三部作」の最初をオスロに選んだ理由として、オスロのレインボースタジオが憧れだったと話す。リニューアルしたばかりのスタジオで、天窓もある自然の明るさがあるという。
 アンコールが終わったのは、11時過ぎ。たっぷりAkiko Graceを堪能できた。
 その後は、こってりラーメンの「天下一品」のスープも堪能でき、大阪の夜は更けていくのであった。

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