Hod O'Brienのライブ盤『Live At Blues Alley - First Set』
ジャズを部屋に籠って聴いているのもいいけれど、やっぱりジャズクラブでライブを聴く快感に勝るものはないと思う。ジャズのTPOである。

Hod O'Brien『Live At Blues Alley - First Set』(2004、Reservoir)は、ジャケットの写真からして良い雰囲気のジャズクラブで、行ってみたくなる。残念ながらアメリカのワシントンのクラブで、「では来週にも」という訳には行かないけれど。曲間のMCもばっちり録音されていて臨場感も味わえる。
ライブでの選曲らしく、どれも聴きやすい。グラスの氷とおいしいウイスキーが目の前に浮かんでくる。
Blues Alleyは、ワシントンDC.のジャズクラブで、、本作は2004年7月のライブ録音。1965年に開業した歴史あるクラブで、アメリカらしく、現在は全面禁煙のようで残念。
メンバーは、Hod O'Brien(p)とRay Drummond(b)、Kenny Washington(ds)のトリオ。
(収録曲)
1、Nothing Like You Has Ever Been Seen Before
2、Frog's Legs
3、Thespian
4、It's Love
5、Lullaby Of The Leaves
6、Tangerine
7、Bye Bye Blackbird
8、Just In Time
冒頭1曲目、アナウンスとともに演奏が始まる。期待の高まる瞬間。続く2曲目もイントロからわくわく感が漂う。奇麗である。
3はFreddie Reddの作品。「俳優、役者」という意味で、Freddie Reddが演劇関係の仕事をしていたことにちなんだ曲名だ。「悲劇の」という意味もある。確かにドラマでも使えそうなメロディである。Jackie McLean(as)とTina Brooks(ts)の二管がないぶん、『Shades Of Redd』(Blue Note)に収録されている演奏よりドライで、現代的と言えよう。ゆっくりしたテンポから、旧にスピードアップする快感は、O'Blienの方が気持ち良い。
4の最後は、Charlie Parkerの「Confirmation」フレーズで、ばっちり決めてくれる。5はベースソロが聴きもの。ピアノとのやり取りを想像するとさらにお酒が進みそうだ。6では、ピアノのくっきりした音が酔いの回った頭をさっぱりさせる。
7はMiles Davisの『'Round About Midnight』(Columbia)で取り上げられて有名になったスタンダード。Milesの作品よりもちろん現代的で、悩みの質が変わったようである。8は、タイトル通り、ちゃんとけじめをつけて終わる感じ。拍手とメンバー紹介も入っている。
うーん、「Second Set」も出るのだろうか。もう少し飲んでから帰りたい気分である。

コメントする