山中千尋さんの新作発売の「前夜祭」に行ってきた
山中千尋さんが大手レコード会社、ユニバーサルから『Outside By The Swing』(Verve)を7日に発売する。そのキャンペーンの一環で東京・秋葉原の石丸電気で開かれた「メジャーデビューアルバム 発売記念前夜祭」に行ってきた。
場所といい、ネーミングといいジャズ・ピアニストではなく、アイドル歌手のような売り出し方である。でも、いつもの「千尋節」を、少し物足りなかったが楽しませてもらった。
午後6時半の開場で、1時間前についた。まだ誰もいないので、道路の反対側の石丸電気3号館で、CDを買う。ポスターが貰えた。今日の整理券もまだあるようだ。早速、PowerBookG4/12 inchのiTunesで取り込んで、iPodに転送して、待ち時間中、聴いて過ごす。
予定より少し早めに開場。そのころには5、60人が並んでいた。会場はコンクリート打ちっ放しのホール。エレキ・ピアノとドラムセット、ベースが舞台の上に。エレピの後ろには、iTunesの立ち上がったPowerBookG4/12 inchが会場のスピーカを鳴らしている。もちろん、新作CDである。座席は130席用意されていて、レジの前には新作CDが山のように積んである。
ピアニカで「メリーさんの羊」などを吹いて、盛り上がっている楽屋の音が聞こえる。気さくなホールだ。ベースは「YAGIZA☆September Love」の水谷浩章、ドラムスは、シダックスのライブで共演したTommy Cambel。
カラフルなワンピースとハイヒールで、山中さんが登場する。司会と対話形式で話しが進行する。新しいアルバムについて、録音したのがAvatarスタジオで音もよく、共演したRobert Hurst(b)、Jeff "Tain" Watts(ds)も素晴らしいので、MP3ではなく、「良いスピーカーで聴いて欲しい」とのこと。石丸電気らしい「演出」だろうか。
収録曲のネタ明かしが続く。その都度、PowerBookを操作して、原曲と自らのアレンジを披露する。「Teared Diary」や中島みゆきの「まつりばやし」など。Bud Powellの「Cleopatra's Dream」は、日本では圧倒的にスタンダードだが、今回の共演者は全然知らなかったそうだ。以前もアルバム『Living Without Friday』(澤野商会、2001)に収録した「Living Without Friday」は、Robert Hurst(b)、Jeff "Tain" Watts(ds)と演奏したいと思っていた曲で、再収録したという。
いかにもプロモーションイベントらしい(と言っても、こういったイベントは初めてであるが)15分が終わって、やっと演奏が始まる。
1曲目は、「Living Without Friday」。エレキ・ピアノを弾く山中さんの筋肉が黄色く光る。爆発するような演奏だ。ドラムスの音だけでなく、曲芸のような演奏が楽しい。本当は1曲だけの予定だったようで「またお会いしましょう」と本人がアナウンスするものの、拍手で2曲目「Yagibushi」がベース・ソロで始まる。ピアノの小さなイスから立ち上がって、汗を浮かべた熱演だ。
午後7時半に演奏が終わって、サイン会である。初めてサインをCDのジャケットにしてもらった。サインしてもらいながら、「ホームページのtbc、楽しみにしています。これからも頑張ってください」と話しかける。ちょっと考えると、演奏よりtbcが楽しみなように聞こえたかもしれない。
今、部屋で新しいCDを聴きながら書いている。ケースが普通のプラスチックになってしまったのが、少々寂しい。中身は後日。
