2005年9月 3日

Roland Hannaのあったかいピアノと夏の終わり

 夏も終わりそう。食べ物の美味しい素敵な秋を迎えるべく、今日はピアニスト、Roland Hanna(1932-2002)の『Easy To Love』(Atco/Atlantic)を聴いている。秋の入り口にふさわしいアルバムだ、と思う。
RolandHannaEasy.jpg
 1959年の録音で、メンバーは、Ben Tucker(b)、Roy Burnes(ds)。

 Hannaはデトロイト出身。兵役後の1958年、ベニー・グッドマン楽団に加わった。決して小難しいことは言わず、楽しくスイングするピアノで日本で大人気らしい。いわゆるデトロイト派のピアノニストの一人。

 暑さと疲れ、寝不足。そういった事はすべて、秋の空へ捨ててしまいたい。高い空を見ながら、サンマとビールである。軟弱だとは思うけれど、頭を使わず、耳に心地よいジャズを聴いていたい夏の終わり。

 収録されているのは以下の通り。
1、The Best Things In Life Are Free
2、Next Time You See Me
3、From This Day On
4、Like Someone In Love
5、Yesterdays
6、Farouk Thelonious
7、It Never Entered My Mind
8、Easy To Love
9、Night In Tunisia

 ごきげんに明るいピアノで始まる。ミュージカルの挿入歌だけあって、耳に心地よい。気を持たせるフェード・アウトで終わる。まだまだ聴きたくなる。2曲目はブルース。夜になって秋の雰囲気を感じられるようになった屋外で聴きたくなる。3はバラードで、曲の順番も素敵である。広い公園で、透明感の増した夜空を見上げながら歩きたい。

 4は鍵盤の音がくっきりと印象的で、5では複雑で印象的なイントロが楽しめる。続くいて、お馴染みのメロディが登場するけれど静かな印象で涼しげだ。

 6は、何ともかっこいい。Thelonious Monkを彷彿とさせる不思議なメロディとリズムがいい。ベースのTuckerの作曲だ。Faroukとはエジプトの王様の名前のようだ。8はCole Porterの曲である。1と同様に無条件に楽しい演奏だ。9は、出だしで期待感を高め、ドラムスとベースが雰囲気をもり立てる。左手のピアノが耳に残る。躍動感があってよい。この曲を聴くたび、チュニジアに行ってみたいと思うけれど、ついでに寄るには遠いので困りもの。

 さて、次は何を聴こうかなあ?

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