ヨーロッパでもイタリアのクインテットで管楽器を楽しむ
いいのだけれど、ものには限度もあり、何事もメリハリが必要で、ヨーロッパのピアノトリオばかり聴いていると、サックスやトランペットの入ったハードなジャズを聴きたくなる。というより店頭で目立つのがピアノトリオで、比較的外れが少ないようなきがするので仕方がないのだけれど。

そんな時に買ってきたのが、イタリアのGianni Basso Fabrizio Bosso Quintet『Two Generations』(Philology)であう。「ベテランと若手」という文字通りのタイトルとジャケット写真である。先入観似過ぎないけれど、イタリアはやはり管楽器である。
Gianni Basso(ts)は、1831年イタリア生まれ。1940年代後半からヨーロッパで活躍する大ベテラン。一方、1973年生まれのFabrizio Bosso(tp)は、最近人気急上昇のトランペッター。下手をすると二つの世代とはいえ、三世代分くらい離れていそうなジャケット写真である。
スタンダード中心のアルバムで、小難しくなく、ハードバップを楽しめる。ベテランらしい聴いていて安心できるサックスと、力強い若いトランペットというのは理想的な組み合わせのような気がする。
メンバーは、Renato Sellani(p)、Massimo Moriconi(b)、Massimo Manzi(ds)で、曲は以下の通り。
1、I Love You
2、Body And Soul
3、Bob's Buddy
4、Good Morning Heartache
5、Caravan
6、Over The Rainbow
7、East Of The Sun
8、That's All
1曲目の冒頭、張りつめた空間にトランペットの音が響く。で一気に流れ込む。快感である。2では、情感のこもったテナーがいい。入ってくるトランペットも優しい音を。3はBassoのオリジナル。サックスとトランペットの会話を楽しむ。軽快なメロディもウキウキである。
5は、聞き慣れたスタンダードで、トランペット・ソロがさらに若い旅情を見せてくれる。ピアノのシンプルなバックやベースのスピード感も情感を高めてくれる。サックス・ソロは、旅慣れた商人の狡猾さのようだ。で、続くドラムス・ソロは大音響で聴きたい。
6は希望が満ちてくるような温かいサックスの音色がいいスタンダード。ピアノもきれい。最後の8。秋の夜を感じさせるサックスのメロディーで始まる。この季節にぴったりである。
やっと涼しくなって、秋らしくなった。部屋でジャズを聴くにはぴったりの季節。
