たまにはストライド・ピアノを
急な出張。寝台車と新幹線と。たまたま買ったCDなのだけれど、車中聴いていたiPodで気に入ったのが、小川理子(Michiko "Riko" Ogawa)の『Swingin' Stride』(ビクター)である。

左手から繰り出されるドライブ感が特徴のストライド・ピアノ。スタイルとしては、ラグ・タイムと並んで古いものだけれど、時折聴くと新鮮で楽しい。列車の中で缶ビールを手に聞くには抜群である。
やはりピアノの音が好きなのだろう。ピアノの鍵盤を駆使する演奏は大好きである。もちろん、手足で鍵盤とピアノを壊しまくる演奏も見てみたいが。
小川理子さんは、現在松下電器産業勤務。ちなみにビクターの親会社である。プロフィールを見る限り、コテコテの関西人エンジニアである。
メンバーは曲によって、ソロだったり、6人だったりと贅沢な作り。収録曲は以下の通り。
1、Finger Buster
2、Drop Me Off In Harlem
3、Viper's Drag
4、Cotton Tail
5、Sekaini-Hitotsu-Dakeno-Hana
6、Handful Of Keys
7、Moon River
8、Eccentricity
9、Harlem Joys
10、When I'm Sixty-Four
11、Aunt Hagar's Blues
12、I'm Beginning To See The Light
13、My Father's Love Song
1、出だしから目眩くピアノ世界。2、エリントンの曲。心はハーレム、豊かな音世界で嬉しくなる。ボーカルも楽しい。3、ふざけているようなスタートで、小川さんによる解説によると「毒蛇ダラダラ」だそうである、確かに。で、ちゃんと賑やかに動き出すのが良い。4、古き良き時代のジャズである。クラリネットの音である。5、SMAPに大ヒット曲「世界に一つだけの花」。作曲は槙原敬之。不思議な感じ。小曽根真のドラえもんよりは素敵だ。6、いいなあ。1920年代の夜である。7、しばらくして有名な映画音楽「Moon River」であることが分かる。カッコいい小技が良い。8、優しい気持ちと春を迎える暖かい日差しを思わせるワルツ。小難しいことは言わず、にやにやビールを飲み干そう! である。しかし、クラリネットの音は気持ち良い。9、古き良き時代の大人の音楽。チョイ悪どころが、カナリ悪かもしれない。10、ビートルズのブギウギ。ちょっとドラマチックだ。11、ブルース。12、エリントンのスタンダード。ヴォーカルを聴こう。足が左右に動く。13、小川さんが父親のための書いたオリジナル。明日の仕事もちゃんとやろう、という気になってくる。
もう3月。お花見まであと1ヶ月である。
