2007年5月12日

良い季節、ご機嫌ハード・バップで心地よく

 連休も終わって、緑がまぶしい良い季節。そんな時はこれ。心地よき快楽にひたる。
 これぞ「ジャズ」。
NairobiTrio.jpg
 すがすがしいまでに単刀直入なThe Nairobi Trio『Straight Ahead』(Live To 2 Track)だ。文字通りのタイトルである、トリオといっても、トランペットとテナーの入った2管クインテット。赤味がかったジャケットとくすんだ写真で、「アフリ感」を醸し出す(?)。

 The Nairobi Trioは、Jeff Donavan(ds)とLarry Muradian(b)の双頭リーダーのバンド、Donavan/Muradian Quintetの別名。カリフォルニアで25年以上一緒に活躍しているらしい。
 ナイロビはもちろん、ケニアの首都。バンド名は。1950年代のアメリカのコメディ番組「The Ernie Kovacs Show」に由来するらしい。楽器を演奏する3人の猿のトリオだそうだ。

 本作は1998年の録音で、ColtraneやLee Morgan、Wayne Shorterらのスタンダードを取り上げたバリバリと音がしそうな、ハード・バップ。清々しく清い。
 良き時代のBlueNoteを聴いているようだし、それだったBlueNoteの名盤を聴けば良いではないか、といわれても困る。どっちも聴けばいいのだ。

 メンバーは、Jeff Donavan(ds)とLarry Muradian(b)のほかに、Andy Suzuki(ts)、Steve Huffsteter(tp)、Curtis Brengle(p)。

 収録曲は以下の通り。

1、Grand Central
2、Party Time
3、Lazy Bird
4、The Sidewinder
5、The Iborian Shuffle
6、ESP
7、Slidin'
8、The Duke
9、Sack O'Woe
10、Our Man Higgins
 

 1の最初から、ご機嫌な出だしである。粘り気のあるテナーが耳に突き刺さる。ピアノもいいいし、ハッとする音の切れ目、ドラムスのドライブ感がたまらない。のりのりだ! 2、宴会は終わりかけ。澱んだ雰囲気と空気が漂う。そこを突き刺すトランペット。そうかと思えば、3ではメロディーが鳴り始めた途端に腰が浮き出す。

 4のピアノが聞き慣れたメロディーを刻んで、トランペットが入る。心地よい瞬間。うなる、吠えるサックスがグイグイ。一緒に声を上げたくなる。5は、Muradianのオリジナル。しかし、ナイジェリア・イボ族のシャッフルとは何だろうか? 6はWayne Shorterの作品。シンバルの下、ピアノが疾走する。

 7では、唄い叫ぶサックスを追う。音色が良い。テナーはこうでないと。ピアノも訴えかけ、転がる。8は一転して、耳に心地よいピアノ・トリオだ。ドラムスが印象的。ファンキー9。能天気だ。トランペットとサックスがユニゾンで吠えるのだ。最後は、愛人に殺されるくらいの美男子、Lee Morganの作品で、やはりかっこよく終わる。

 時折、利用しているジャズの通販サイト「VENTO AZUL RECORDS」で買えるはず。

 暑くもなく、寒くもなく、起きていても、寝ていても、幸せな季節。溜まったCDをぐんぐん聴く。

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