2007年6月25日

連日の山中千尋トリオのライブを東京TUCで

 いつも思うのだけれど、大好きなお酒を傾けながら、眼の前で演奏を楽しめるジャズ・クラブはやはりいい。
 23日の草月ホールは、DVDの撮影が入ったこともあって、フォーマルというか、少々畏まって「ジャズ」を聴く感じだった。
YamanakaTUC0706.jpg
 今日は逆。草月ホールでは、「今日やらなかった曲をやります」と本人が言っていただけに、選曲も楽しみだ。

 24日午後、雨上がりでひとけの無い小伝馬町の駅から、東京TUCに向かう。オフィス街の日曜日は恐いくらいに寂しい。
 東京TUCの前には、すでに人だかりだできている。予約ハガキの番号順に並んで入場する仕組みだ。

 まずはFour Rosesをダブルで頼む。ぐびぐび、なぜかすぐに無くなる。開演直前には店内を歩くのが難しいくらいの混雑に。

 定時を少し過ぎて、会場の照明が落ちる。「全米最強女性トリオ」の登場だ。山中さんは、青いワンピースに、光るヒール靴。「近くまで人が入っているので、リズムセクションをフィーチャーします。ツアーはホールばかりだったので、調子が違って、緊張します」とのこと。ちゃんと8月22日発売の新アルバム『ABYSS』と、昨日収録したDVDの10月発売を宣伝(業務連絡)する。

 メンバーは昨日と同じ、Jennifer Leitham(b)、Allison Miller(ds)。演奏したのは以下の通り。

ファースト
1、Outside By The Swing
2、Balken Tale
3、I'm Gonna Go Fishin'
4、Living Without Friday

セカンド
5、Liebesleid
6、Forest Star
7、Taxi
8、RTG
9、Never Let Me Go(?)
10、Impulsive

アンコール
11、Antonio's Joke
12、Yagibushi
13、A Sand Ship
14、What A Diff'rence A Day Made

 まずはピアノがソロで始まる。続けてベース・ソロ。山中さんはピアノの弦を指で直接はじく。そして、一気にGo!! の1である。最初からこんなに飛ばして大丈夫だろうか。すこしペースを整えるかのような2では、Jenniferのベースさばきを眼の前で楽しめる。弦が揺れる、撓る、響く。
 3では、右手で高音をくっきり刻むピアノとドラムスのイントロが印象的だ。いろんなフレーズを織り交ぜて嬉しい。ベースは打楽器のように腹に響く音をたたき出す。4でもやはり、ベース・ソロがいい。もちろん、ドラムスも若さと力が弾けるようで、びんびんと耳に刺さる。17時でファース・セット終了。

 最前列のテーブルがいくつか撤去される。ピアノに近く、圧迫感があるのだろう。もちろん、Four Rosesを追加注文。

 17時20分過ぎ、暗くなって、トリオが登場。

 5は、最後のドラムス・ソロが嬉しい。最後はもちろん、「なぜかのラテン」になって終了。6は初めて聴く曲。ご機嫌なメロディーと構成で、リズムのドラムス、くっきりとフレーズをたたき出してしまうベース、そしてピアノが心地よい世界を作り上げる。
 7でもベースが聴きもの。聞き慣れたメロディーはやはり綺麗だと思う。8は、大きく、ガンガンと踊るように激しい。9、10と一気に駆け抜けて、セカンド・セット終了。

 もちろん、激しい拍手でアンコール。

 11は大好きな曲でニヤニヤ。ベース・ソロも素敵である。12はベースから始まり、重く深く桐生のダンス・ソング世界が繰り広げられる。18時45分。
 それでも鳴り止まぬ拍手で登場。「勝手にもう1曲やります」。13でもしっとりとしたベースに、情感のこもったピアノがよい。何か次のステップを感じさせる締めくくりだ。
 でも終わらない。14は、畳みかけるように始まる。結局19時を5分ほど過ぎて終了。

 アンコールは結局4曲。2曲で終わるかと思えば、鳴り止まぬ拍手。確かにサード・セットのようだった。山中さんも公式サイトのtbcで「収録後日の東京TUCでは、手元に持っていた曲一通り全てを演奏」と、渾身のライブだったことをあきらかに。

 何といってもベースが印象に残るライブだった。音もパフォーマンスもすごいのである。余韻を楽しむように、更にもう一杯ダブルを頼む。うまい。

 新アルバム、DVD、(きっとある)ツアーと、秋は忙しそうだ。

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