2007年7月14日

チェコのピアニストの心地よい情緒

 初めて聴いたチェコのピアニスト、Karel Ruzicka(カレル・ルジッカ)の『Pierrot』(Arta)が、気に入った。結構格好よいのだ。チェコは行ってみたい国のひとつ。東欧の少し湿った情緒が漂う。
KarelRuzickaSoloTrio.jpg
 トリオによる演奏だけでなく、最後の2曲はソロ。30分を越える「メドレー」は圧巻。曲の配列も緩急くっきりして聴きやすい。

 Karel Ruzickaは、1940年プラハ生まれのピアニスト。パーカッションを学んだこともあったようで、力強いピアノが特徴。作曲家、編曲家としても活躍。ビッグバンドの指揮もする上、ソロ・ピアノのプロジェクトも有名なようだ。写真を見ると、ちょっと恐そうなおじさんだ。

 暑い部屋で聴いていると、チェコ料理を食べ、地元のビールを飲みたくなる。それも冬に。
 ここのところ、意識的にピアノ・トリオではなく、管の入ったカルテットなどを聴いていた。で、その反動だろう。こういったヨーロッパ、それも東によったヨーロッパの風情と情緒がよい。

 メンバーは、Josef Feco(b)、Milos Dvoracek(ds)。2000年録音。Ruzickaもそうだけれど、アルファベットの上に付く記号を省いている。ごめんなさい。

 収録は以下の通り。

1、Wings
2、Pierrot
3、E.B.S.B.M.O.
4、Bear's Trail
5、Fallen Angel
6、Oleo
7、Happy Birthday Medley
8、Come Sunday

 最初の1から、ぐんぐんと力強いピアノが嬉しい。2では、「奥行感」というのだろうか、寒いプラハの石畳の上を歩きたくなる。3でも細かい芸に感心する。ご機嫌なリズムとメロディの4がお気に入り。熊の足跡をたどると楽しいことがあるだろう。5は、一転しおどろおどろしく始まる。恐い、堕ちた天使だ。更に一転して6は、ソニー・ロリンズの名曲。軽やかに進む。

 7からソロのライブ録音だ。「ハッピー・バースデー・メドレー」だが、単に嬉しいだけではない。左右の手から編み出される音の絡み合いがすてき。ホレス・シルバーの「The Preacher」 や「Danny Boy」、コルトレーンの「Giant Steps」、エリントンの「Take The A Trainn」などなど、11曲のモチーフを組み合わせた33分強の長編。可愛く終わるが、ちょっと疲れるかも。最後の8は、エリントンの曲。優しく落ち着いた印象。拍手。

 久しぶりの更新。外は荒れ模様。3連休はおとなしく過ごそう。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kenyama.net/mt-tb.cgi/356

コメントする


画像の中に見える文字を入力してください。