2007年12月 9日

久しぶりに山中千尋さんのライブを池袋で

 8日、東京芸術劇場中ホールで開かれた山中千尋さんのコンサートに行ってきた。イタリア、イギリス、ドイツから日本各地を回ったツアー「Abyss」の最終日。満員の会場で演奏を満喫した。
IkebukuroYamanaka.jpg
 アルバム『Abyss』からの他、新曲もある嬉しいライブだった。

 先週末の、東京TUCでのライブに行けなかったので、今回のツアーで行けたのはここだけ。都内の山中さんのライブで行けなかったのは数年ぶりで、本当に悔しいのだけれど、それはそれ。

 16時半の開場とともにロビーに入って、サントリー「プレミアム・モルツ」(600円)の瓶をぐびぐび。サッポロビールがお気に入りだけれど、この会場はすべてサントリーで、致し方なし。

 クロークもあるきちんとしたホールで、会場の雰囲気も落ち着いている。
 アンコールを含めて15曲を披露してくれたが、MCも少なく、演奏をじっくり聞かせる落ち着いた感じ、言い換えれば緊張感のあるライブ。とは言え「ジャズ」。山中さんのピアノの熱演、激しいドラムス、響くベースを目の当たりにすれば、緊張どころではなく、感涙にむせんでしまうのだ。

 それと何となく「ラテン」の風が流れていたような気がするのは、気のせいだろうか。

 開演17時を10分ばかり過ぎて、3人が登場。メンバーは、Vicente Archer(b)、Damion Reid(ds)だ。Vicenteはアルバム『Abyss』のメンバーで、Damionは2005年秋のツアーでピンチヒッターだった。
 山中さんは、大きく肩の出た赤いドレス。素敵である。

 演奏したのは以下の通り。

ファースト・セット
1、Outside By The Swing
2、Livinng Without Friday
3、When You Wish upon a Star
4、Take Me In Your Arms
5、( no title )=ツアー中に作った新曲でタイトル未定
6、Liebesleid

セカンド・セット
7、Girl From Ipanema
8、Loop Loo(?) = 良く聞き取れなかった新曲
9、Forest Star
10、I'm Gonnna Go Fishin'
11、Cleopatra's Dream
12、For Heaven's Sake
13、The Root Of The Light (Shooting Star)

アンコール
14、Yagibushi
15、Autumn Leaves

 コンサート最初の静寂と緊張感をピアノが切り裂く。長い内省的なソロから激しい演奏に変転してライブは始まる。2ではくっきり響くベースがいい。しかし山中さんは最初から「大丈夫だろうか?」というくらいに激しく飛ばす。嬉しいフレーズも連発だ。一転して3ではしっとりと聴かせる。ドラムスが印象的。
 4ではドラムスとベースの掛け合いから、力強いピアノ・ソロへ。前のめりに一気に終わる。気持ちよい。さて、ドイツからニューヨークにたどり着いた可憐なユタ・ヒップはどこへ行ってしまったのか、との疑問を再認識。メンバー紹介などの簡単なMCを煩瑣で新曲の5だ。軽妙で明るく、ちょっと古いようで新鮮なメロディーとリズムだ。次のアルバムに収録して欲しいものだ。
 6がアルバム『Lach Doch Mal』よりテンポが速く、思わず目が潤むほど心が騒ぐ。ドラムスが五月蝿いくらいにガンガンとソロを鳴らし、ラテン・セクションに移る。
 前半終了17時55分。

 15分の休憩はまたサントリー「プレミアム・モルツ」(600円)。うまい。禁煙したせいもあって、コンサートの短い休憩時間をのんびり過ごせる。

 後半冒頭の7は、山中さんのファースト・アルバム『Living Without Friday』の収録曲で、ライブで聴くのは久しぶり。ラテンである。8は新曲でベースがいい感じで響く。9では、ドラムスとベースでスタートし、ピアノ・バーのエフェクトが心地よく響く。乾いたドラムスのビートが耳に残る。10は、こもったようなエフェクトで、更にピアノに時折折り込まれる小耳に挟んだようなフレーズにニコニコ。熱演である。項の汗が輝く。

 11はピアノの右手か転がるように音を鳴らす。「School Days」を挟んだ構成。呼吸を調えるように、12はバラード。しっとりと情感がこもる。ベースの低音がお腹を擦るようだ。13はアコースティックでこれもよい。やっぱりドラムスはキンキンと乾いて響く。後半も終了、19時10分。

 アンコールの最初は八木節。「ジャズなので毎回少しづつ違います」とのことだけれど、全然違ってかっこいい。重厚で軽やか、軽快で低音が心地よい。肘で鍵盤を叩く場面も。14は季節にぴったりの「枯葉」。暖かい気持ちになれて終了。19時23分。

 終演後、ロビーのサイン会には長い行列ができる。特設ショップも完売したようで、何より。

 長いツアーの最終日(ヨーロッパ・ツアーは殺人的スケジュール)で、久しぶりに山中さんの熱演を目の当たりにしたせいもあるけれど、やっぱり嬉しくなってしまう。目頭が熱くなる。次にどんな演奏を聴かせてくるのか楽しみである。

 さて、山中さんは来週13日には原宿クエストホールでのイベント「ル・ルティモ アトリオ」に出演される。シャンパン飲みながらのライブようで、それはそれがそれも楽しみである。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kenyama.net/mt-tb.cgi/373

コメントする


画像の中に見える文字を入力してください。