2008年1月 5日

英語の勉強、『村上ソングズ』

 相変わらず小説でない村上春樹さんの新刊である。『村上ソングズ』(中央公論新社)だ。
 ジャズやスタンダード、ロックの29曲の歌詞(英語)を村上さんが翻訳した。うち2本はイラストを担当した和田誠さんの訳。イラストも豊富で、手に取ってぱらぱらめくるだけで楽しい本だれど、村上さんの新作長編小説を早く読みたいもの。

 翻訳と原詞とエッセイで構成されているので、英語の勉強にぴったり。先日、新しく買った電子辞書を片手に読んだ。
 ソフトカバーで、開きやすく、予備校のテキストのような装丁も、「お勉強感」を醸し出す。

 「中国行きのスロウ・ボート」(On A Slow Boat To China)は、それだけかよ、とそっけない感じだし、「自殺をすれば傷みは消える」(Suicide Is Painless)も同じだ。そりゃーないだろう!
 「オキナワに戻るよ」(Going Back To Okinawa)は違った意味での沖縄賛歌。そうかと思えば「孤独は井戸」(Loneliness Is A Well)は恐い不条理劇のよう。
 「生きているうちにしたいこと」(All I Wanna Do)がお気に入り。はいはい、確かにそうだ。そんなバーで遊んでいたい。
 で、「ミス・オーティスは残念ながら」(Miss Otis Regrets)には驚いた。こんなに変わった歌があるもんだ、等々。

 ところが、日ごろ、歌詞のある歌をほとんど聴かないし、人間の感情への情緒的共感度も低い(?)から、読んでいてもピンと来ないことが多い。メロディーが思い浮かぶ歌も数曲しかない。そのせいだろうか、想像力逞しく、妄想を働かせて、とんでもない歌詞に見えてくる。
 で、村上さんのエッセイを読んで、「なール」と納得。
 一方で、村上さんの正解(?)を見ると何とも素っ気ない感じの歌もあって楽しい。考えさせられるのも多いけれど。

 1月ももう5日。はやいです。気がつくと、きっと年末になっています。本年もよろしくお願いします。

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