山中千尋さんによるサン=サーンスのピアノを楽しむ
山中千尋さんが、指揮者・沼尻竜典さんと管弦楽・トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズのコンサートでピアノを披露してくれた。

クラシックのコントラバスとパーカッションのトリオによる「ジャズ」もあって、一風変わったコンサート。
ゲストは俳優の寺田農さんで、演奏の合間の語りを担当する。「夏休みファミリーコンサート」ということで、演奏だけでなく、分かりやすい構成になっていた。
沼尻さんらが、本拠としている三鷹市芸術文化センター・風のホールは、三鷹駅からバスで三つ目の上品な立地で、室内楽にぴったりなこじんまりとしたホール。今回は第47回の定期演奏会で、「夏休みファミリーコンサートvol.2」という位置づけ。
今日の出演は、沼尻さんが山中さんと同じ桐朋学園出身という繋がり。楽団のコンサートマスター、江口有香さんは、山中さんと同級生とのこと。
暑いので、まずは涼しいホールの突き当たりにあるカウンターで、ハイネケン(瓶)を買う。500円。うまい。
会場はほぼ埋まり、18時の定時にスタート。最初、沼尻さんのあいさつとプログラムの説明がある。舞台にはピアノが2台並び、以前、山中さんが出演した東京オペラシティコンサートホールの「Voice of the earth 2004 Blessing form Nature」を思い出す。
メンバーは、寺田さんも含めて、オリジナルの黒いTシャツだけれど、山中さんだけは、赤いドレスで登場、素敵である。舞台の上には、演奏に関連した動物などが映写され、分かりやすい。子ども向けである。
第一部はフランスの作曲家、サン=サーンス(1835-1924)の組曲「動物の謝肉祭」である。ライオンや鶏、ロバ、亀、象、カンガルー、魚、耳長、かっこう、鳥、ピアニスト、化石、白鳥など動物の特徴をユーモラスに表現する。
寺田さんが、軽妙な語りを交えるので、子どもたちも飽きない仕掛け。
山中さんのピアノは、いつもと違うタッチ、音量が聴けて新鮮だ。そして「化石」の速いフレーズが、とても印象的。
一旦演奏が終わったあと、沼尻さんと山中さんが舞台でおしゃべり。クラシックからジャズに転向したことは「実技の先生にはまだ内緒」だそうだ。
続いて、「折角」だからと設定されたジャズの時間。ベースとパーカッションの3人が舞台に。最初は動物にちなんで「パンダ」を山中さんがソロで、続いて「星に願いを」がトリオで演奏される。「ジャズ」かどうかはともかく、楽しい。
15分の休憩では、またハイネケン。うまい。
第2部は、ストラヴィンスキーの「兵士の物語」。休暇を貰った兵士と悪魔の物語。寺田さんが、巧みに場面を浮かび上がらせる語りで、盛り上げる。もともとは実相寺昭雄さんのテキストだが、産地偽装や賞味期限など時事ネタも交えて会場から笑いも。
イタリアのライブはともかく、次は9月2日のピットイン。久しぶりのYAGIZA September Love、それも本当に9月で、坂田明さんもゲストということで楽しみである。

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