2008年9月 6日

新宿PIT INNで坂田明と「Yagiza」の夜

 9月2日は、新宿PIT INNで4年ぶりとなる「YAGIZA September Love」のライブ。ゲストに坂田明さんを迎えた2時間一本勝負。山中千尋さんの演奏は、8月の三鷹市芸術文化センター以来、丁度一ヶ月振りである。ジャズは6月以来になる。
PitInnSakata.jpg
 いつもの「脱力系」ピアノ・トリオが、坂田明のパワー(?)によって更にパワー・アップ(ダウン?)した舞台で、お酒も飲めて大満足。

 演奏したのは以下の通り。

1、Impulsive
2、Living Without Friday
3、Sweey Love Of Mine
4、Sand Ship
5、School Days
6、Balkan Tale
7、ブーラヴォーグ
8、Yagibushi
(アンコール)
9、Cool

 整理番号順の入場とはいえ、開場前から地下1階の入り口付近は、集まった人たちで熱気ムンムン、苦しいくらい。
 手に持った巻ビールの外側が湿気でびしょ濡れだ。

 入場後まず、カウンターで、ウイスキーの水割りを貰って席に座る。冷えていて旨い。
 前の方は椅子とテーブルがセットされているものの、後ろはスタンディング。あっという間に水割りはなくなり、Four Rosesのダブル・ロック(1200円)。

 開演20時を10分あまり過ぎた頃、「YAGIZA September Love」の3人、山中千尋(p)、水谷浩明(b)、外山明(ds)が登場。

 1では音を探るように、音を放つ。外山の立ちながら演奏し繰り出されるの独特のリズム感が素敵である。そして、いつもの山中節が楽しめる。
 続くMCでは、このバンドは9.11の年に結成(?)され、「音楽を楽しめる平和な世の中を」と山中さん。

 メンバー紹介の後、「日本を代表するサックス」として、ゲストの坂田明が紹介され、2の途中から舞台に登場。2は、勢い良く始まり、ベース・ソロが気持ちよい。舞台上で、早速、坂田と外山が吠えまくる。トリオに絡みまくるサックスはご機嫌だ。3は特にサックスを聴かせる作品。渾身のピアノ・ソロもいい。

 以前、テレビ番組で共演した山中さんと坂田さんだけれど、演奏の合間のトークがとても面白い。
 村上春樹さんの第1作『風の歌を聴け』が映画化された時、ジャズ・バーのマスターとして出演した話しや、ハゲランスのこと、CDをコピーする話し、おむすびのこと、コックローチのCM、ナベサダのものまね、などなど、たわいもない雑談が続出する。ゆるいのである。「それがどうした!」。

 4は坂田さんのクラリネットにフィーチャーしたバージョン。じっくりと聴かせるクラリネットの音は好きである。ピアノ・ソロもしっとり。リハーサルの時、いいのでやりたい、としていた5は、本番の方が楽しかったそうで、坂田さんのアルトでスタートし、テーマをくっきり聴かせる。流石坂田明さん。6でも坂田さんはクラリネットを披露。ベース・ソロも聴きものだ。

 7は、アイルランド民謡で、9月24日発売のニューアルバム『Bravogue』(Universal)とは、綴りが違うそうだ。暖かいメロディで心が和む。8は御馴染の八木節。ドロドロとした土着的なイントロは、ある意味で坂田さんのアルトの得意分野(?)だ。かっこいいのである。21時40分終了。

 アンコールで登場したトリオは各自が近況を報告しあう。そして山中さんと同じ誕生日のJohn Scofieldの作品でしめる。当然、坂田さんも登場し、グルーブ感あふれるフレーズを披露してくれた。ピアノも素敵だ。

 休憩なし80分の予定が、120分一本勝負で22時10分ごろ、終了。焼肉が旨い。

 9月24日発売の新作を楽しみにしつつ、まだ暑い夜は更けていくのだ。

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