空間そして平面それも楽観的に(2)空間の爆発
しかし、こうした記号のお遊びとも言える「様式」はすぐに飽和し、18世紀末には、メガロマニアック(誇大妄想)なヴィジオネール(幻視的)様式を生むことになる。そしてこれを浅田彰は「空間の爆発」(前掲書)として捉える。
ヴィジオネール様式は、飽和状況のなかで、ニュートンに代表される「科学」に大きく影響され、巨大な幾何学の夢、無限を単純かつ壮大に描いた。それはあまりにも巨大で、実際に施工されることはほとんど無く、図面の上のみのそれこそ夢であった。しかしそれは、それ故に純粋な形で「知」の変容を表しているし、それまでの調和のとれた(ロココといってもその枠内にすぎない)空間的システムが、安定を失い、爆発し、無限の彼方へと拡がっていくそのひとつのターニングポイントを指し示している。そして、その無限の舞台がエネルギッシュな運動を可能にした。
フランス革命やナポレオンの全ヨーロッパ席巻そして国民国家の成長もこの舞台のうえでなされたし、一望監視の視線が、個々人に直接注がれ監視されるようになり、その個々人はまたその視線を内面化し、自分で自分を監視する近代的主体(理想の私−現在の私の二面性を持つ私としての)を形成することになる。もはや、空間ではなく時間が支配する世の中が出来上がったのだ。

コメント
はじめましてー
ラピと申します。
ハードバップカフェ でぐぐったらこちらに過去の記事があり
閉店を惜しむ記事を目に触れました。
わたしも時より通いました。
アイリスで流れる4355の音、本当にいい音でした。
未だにあの音をきけないかと、時折思い出しては
惜しんでいます。
Posted by らぴ at 2009年1月 2日 14:53
ラピさん、こんばんは。
ハードバップ・カフェ IRYSが閉店したのが06年1月ですから、もう3年前なのですね。
懐かしいです。店長さんはどうなさっているのでしょうか。
音だけでなく、雰囲気もいいジャズ喫茶でした。
その後は、近くのJBSに時々行っています。
また、のぞいてください。
ではまた。
kenyama
Posted by kenyama at 2009年1月 2日 19:03
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