2日目のBillboard Live Tokyo。山中千尋さんに大満足
昨日に引き続き、東京・六本木のBillboard Live Tokyoを訪れる。山中千尋トリオの2日目だ。

舞台の後に見える公園で開催中のビールフェスタも昨日よりたくさん人が集まっているようだ。もちろん、Billboardも盛況で、美味しいお酒と料理と、素晴らしい演奏を満喫した。大満足なのである。
初日とドラマーが変わって、ちょっと変わったリズムも楽しい。
2日目。昨日ちょっと飲み過ぎたので、今日はアルコールをちょっと控えめにしようと思いつつ、Jim Beamをごくり。昨日同様、ファーストは、5階のカジュアル席だ。陽の落ちるのが早くなったなあ、と思いを巡らす。もう9月である。
定刻をちょっと過ぎた19時過ぎに、エンジ色のカーテンが閉まって、トリオが登場。山中さんは白と黒の豹柄(?)のワンピースで登場。
舞台のしつらえが昨日と変わって、中央にドラム・セット、向かって右端がベースだ。
メンバーは、ピアノの山中さんのほか、昨日と同様、脇義典さん(b)とスペシャル・ゲストの有田純弘さん(g、banjo)。ドラムスは、外山明さんに代わっている。「Yagiza September Love」として、ベースの水谷浩章さんと組んで、山中さんと何度も共演しているメンバーだ。半分中腰の独特なリズム感が特徴でどんな演奏になるか楽しみだ。
演奏したのは以下の通り。
【ファースト】
1、Cry Me River 〜 Living Without Friday
2、Take Five
3、Quand Biron Voulut Danser
4、Carillon
5、Serenade To A Cuckoo
6、Living Time Event V
7、2:30 Rag
8、Yagibushi
【セカンド】
9、Lucky Southern
10、All Of Me
11、Air Mail Special
12、That' All
13、Salve Salgueiro
14、What A Diff'rence A Day Made(縁は異なもの)
15、Spain
16、There Will Never be Another You
17、Aquarian Melody
18、2:30 Rag
いずれもアンコールのために舞台から消えて、再登場という「儀式」はなく、一気に最後まで弾ききった。
1は静かに始まる。ほのかに歌声が聞こえてきそうだ。が、元気なLiving Without Fridayに移る。金曜日の夜に聞くのはご機嫌だ。ベースとドラムスのソロに聴き耳を立てて、リズムと音色を楽しむ。ピアノは流れるように、そしてガンガンと、肘打ちである。ドラムス・ソロはうねうね。「皆さんご存知の」ということで2。これも静かに始まる。個性的で印象に残るドラムスに、ベースがしっくりとソロを披露する。ピアノはしんみりしていたはずが、熱を帯び、ドラムスと挑戦的なやり取りが続く。低音が轟くのだ。
「しゃべるとロクなことになりません。でも見ているようで、見ていないものがあります」。
そして、有田さんが登場。
4ではギター・ソロがキュンキュンと楽しい。ドラムスとピアノのやり取り、そして4人のやり取り。音を投げかけるピアノ。4を聴くとニューヨークに行きたくなるのはなぜだろうか。ギターを聴き、力強いピアノをすごいと聴く。
5では、「コミカルな音のするバンジョーで、全米を泣かせた」有田さんをフィーチャーする。物悲しいような、不思議な気分で聴ける。ピアノでピンク・パンサーのテーマで遊ぶのも嬉しい。
久しぶりに聴いた6。山中さんと外山さんが山羊座で、有田さんと脇さんが蠍座ということで、「ヤギVSサソリ」。先日亡くなったジョージ・ラッセルの作品だが、山中さんの師匠であり、「ジョージは生きている」。演奏はエフェクトを掛けたピアノとドラムスが先ず攻める。ピアノの攻撃は飛び跳ねたりして、一方的攻勢だ。戦いになっていない。うーん。「勝手にアンコールをはじめます」とのことで、時間の制約を乗り越えて進む。
7はすごい迫力のピアノだ。「ラグ」という演奏の違った側面を体験できた。バンジョー・ソロも心にしみる。8は超高速、新記録。迫力ある演奏で終了。20時20分。80分弱の熱演。
一旦外に出て受付するシステムなので、外に出る。深呼吸と背伸びである。セカンドは3回の自由席で何か食べようという魂胆だ。
昨日は赤だったので今日は白ワインをちょっと小さめのカラフェで頼む。ピザとサーモンのサラダも美味しそう。
21時32分ごろ、4人が登場。
9はギターがのんびりと始まり、アンニュイな静かなボサノバで始まる。いや、そもそもそういった曲か。ギター・ソロを楽しんで、ドラムスとベースも楽しむ。10でもギターを聴きながら、ピアノとドラムスの茶々入れを笑聴する。
さて、11である。ギターとピアノが決まって、ご機嫌な出来栄え。新しいアルバムのマルチ・パート・バージョンが楽しみである。
12では、ドラムスの個性が全開だ。間の取り方がツボにはまる。ベースとギターのソロも良い。舞台上でスモークをたいたのだろうか、光の加減が綺麗だ。演奏が白熱したための幻影かもしれない。13では、山中さんの渾身のピアノ・ソロが素晴らしい。ドラムス・ソロも、抜群だ。
一旦、有田さんが退いて、14。転がるようなピアノを満喫。すぐに15で、有田さんは戻ってくる。初見大会だそうだ。ベースのアルコとピアノのメロディに酔い、ギターの手慣れた演奏にひたる。ピアノは叩いて、刻む。16では、遊んで脱力感の漂う外山さんがいい。そう、アンコールは始まっているのだ。17から18に進み、しっとりとのんびり。最後は山中さんのピアニカも入って、23時終了。
山中、有田、脇、外山の四氏。そう、日ごろまず一堂に会さない4人が紡ぎ出した音楽は、文字通りの意味で一度限りの僥倖だった。2日間を通して聴いて、ドラムスの重要性と個性を感じ、飲み過ぎないように反省した。はは。
次は、10月9日の東京芸術劇場での群響コンサートで、楽しみだ。そして、あと一ヶ月に迫ったニューアルバム『Running Wild』が、待ち遠しい限りである。

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