2009年10月12日

東京芸術劇場で山中千尋さんのピアノを満喫

 10月9日は、2月の群馬交響楽団の特別演奏会に続いて、東京・池袋の東京芸術劇場大ホールで、同楽団に山中千尋さんが客演するクラシックの公演。今回は、ヨーロッパをベースに活躍する指揮者、ドリアン・ウィルソンさんが棒をふる。1964年生まれという。
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 設備と音響は申し分なく、休憩時にはウイスキーが飲めて、とてもくつろげ、楽しい時間を過ごした。

 山中さんが東京芸術劇場中ホールでトリオのライブを披露してくれたのは、2007年12月。アルバム『Abyss』の発売記念ツアーの最後だった。今回も、新アルバム『Runnin' Wild』の発売直後で、会場では力強い売り子がCDをガンガン売っている。終演後、サイン会もあるようだ。

 開場と同時にホールに入る。正面、舞台の上には大きなパイプオルガンが鎮座していて、ホール全体に目立つ木目が心地よい。まずはロビーのバー・カウンターでサントリー「響」(1000円)をシングルでいただく。うまい。ワクワクする瞬間だ。

 開演時間を少しまわって、1曲目、コルサコフの「スペイン奇想曲 作品34」が始まる。動作が印象的で。ちょっとユーモラスな指揮者である。音によるドラマが繰り広げられ。心地よく音楽は進む。たまにはオーケストラの大音響もいいものだ。

 19時22分頃、演奏が終わって、舞台を模様替え。山中さんが弾くスタインウェイのピアノが正面に置かれる。27分、なぜか指揮棒を持って、山中さんが登場。肩の見えるグレーのドレスで、足のスリットが素敵である。ハイヒールもいい。
 指揮棒は、ちゃんと指揮者のもとに返され、演奏開始。ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」である。

 最初のソロから力強く、オーケストラと戦う。時折、登場するフレーズを聴くと、やはり山中さんの個性を感じてうれしくなる。オーケストラとやりとりするうち、次のソロでは、しっとり一音一音を優しく包み込むように鍵盤を刻むかと思えば、やっぱり、どんどんノリノリに。
 オーケストラのバックで弾く高音と、左手の低音もすごい。
 続くソロでも、クッキリした音が印象的。もちろんお腹に響く低音、右手の高音連打もドラマチックである。
 予定を超えて、20分超の演奏が終了。指揮者が山中さんの手にキスをする。で、すごい拍手である。

 「群馬出身なので、八木節を」ということで、アンコール。プログラムの途中でアンコール。うれしいねえ。
 ピアノが先導して、オーケストラが八木節を演奏する。感涙にむせてしまう。いつもよりテンポが遅いのもクラシックらしくてよい。ピアノとオーケストラの調和もよろしく、がんがんと盛り上がって20時、終了。これまた、すごい拍手である。

 休憩を挟んで、エルガーの創作主題による変奏曲「エニグマ(謎)」作品36。休憩中にまた飲んだ「響」の酔いが回って、演奏を楽しむ。

 終演後の山中さんのサイン会も盛況で、新アルバムにサインをもらう。

 注文が通りにくい池袋の夜はこれからなのだ。

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