創業100周年、Audiのショールームで山中千尋さんライブ
いつもと雰囲気の違う場所で、大好きな音楽に浸れる楽しい夜だった。それもハロウィンの夜。

山中千尋さんのライブが、10月31日、東京・豊洲のAudi豊洲で開かれた。新しいアルバムのイベントではないので、幅広い「千尋入門」で、Audiオーナーと招待客はたっぷり楽しんだ。
少し肌寒い土曜の夜。ドクロと魔女に扮した参加者もいて、不思議な雰囲気のAudi豊洲。2000万円の高級車に囲まれて、ウエルカム・ドリンクを頂く。自動車販売店だけにノン・アルコールだ。
会場は2階で、スタインウェイのピアノが設置されている。スツールが並び、カラフルな照明がまぶしい。19時30分の開演前には、Audiのオーナーさんと招待客で満員になる。ドクロの衣装に泣き出しそうな子どもいて可愛い。
家族連れや、年齢の高い夫婦など、ジャズ・ライブとはちょっと違った客層だ。日ごろ聴かない人に、ジャズを親しんでもらうにはぴったり。
山中さんが拍手に包まれて登場。黒い魔女の衣装で、黒い帽子に、黒い網タイツ、黒いブーツが素敵である。
メンバーは、昨日と同じ、Mark Tourian(b)、岡田圭太(ds)の両氏。もちろん、変装して登場だ。Markはオレンジの髪が楽しいとんがった帽子、岡田さんには耳がついている。
山中さんはハロウィンで演奏する時は必ず変装しているという。ニューヨークでは、いろんな格好があるので、日本の女子高生の制服で参加したところ、「普通だ」と怒られたらしい。見てみたかったものである。
「Audiのオーディオはいいので、もしジャズに興味を持ったら、お店でジャズのコーナーに行ってください」とジャズを勧める。
本人は、「ジャズは大好きすぎて、大嫌い」だそうだ。日本の車は遅いものの、ミュンヘンで乗ったAudiのオープンカーは素敵だったそうだ。
「かつらが取れたら、見なかったことに」と、演奏がスタート。
演奏したのは、次の通り。
1、Living Without Friday
2、Take Five
3、When You Wish Upon A Star
4、Sing, Sing, Sing
5、Old Folks
6、Yagibushi
(アンコール)
7、Antonio's Joke
8、Salve Salgueiro
山中さんのオリジナルで、まずは山中ワールドへの入門曲の1。オレンジのベース・ソロと耳つきドラムス・ソロが楽しい。印象的なピアノ・ソロも聴きもの。「皆さん知っている曲」ということで2。激しいピアノ・ソロで、聴き覚えのあるフレーズがあって嬉しい。ドラムス・ソロもガンガンと進む。
創業100周年を迎えたAudiと、同じく生誕100周年のベニー・グッドマンをトリビュートした新アルバム『Runnin' Wild』に触れ、「100周年おめでとうございます」と。ちなみに映画『千と千尋の神隠し』の冒頭、印象的なドアの音はAudiだったらしい。流石は「乗り物オタク」である。
譜面を探すMarkを横目に、しっとりと3がスタート。テーマもしんみりし、うたいながら弾く山中さんは、どんな願いを星にしているのだろうか。ピアノに装着されたピアノ・バーの説明とデモンストレーションがあって、ベニー・グッドマンの4。Markもエレキ・ベースに持ち替えて、エフェクトの効いたサウンドを楽しむ。
ちょっといつもと違って聞こえるて、抜群だ。快速特急のようにどんどん速くなる。スピード違反である。岡田さんいわく、「スピーディで、AudiのCMにぴったりの曲」。一転して、落ち着いた5は、古い友達ということで、スタンダードである。
最後の曲の6は、重ーくスタートして、耳に残る。進化を通り過ぎて、躍進する八木節だ。背中の汗が光って、20時37分、一旦終了。
盛大な拍手で、アンコール。7の友人、アントニオを説明。部屋を追い出されたというので泊めていたが、掃除もしないし、人のものを食べてしまうので、やっぱり追い出したという。先日、久しぶりに偶然会って、最初は懐かしかったが、しばらく話すと、性格は変わっていないことが分かったらしい。
その7は、ゲゲゲの鬼太郎のテーマも入って笑ってしまう。子どもも大喜びだ。でも、大好きな曲で締めてくれるので、本当に一番喜んでいるのは私であろう。本当に最後は、ブログ「ろひちかなまや」の紹介をして、8だ。最後だけれど「こんにちは」という意味だそうで、これも大熱演で大満足。
司会の方からCDの紹介があり、社長から花束の贈呈があって、終了。丁度、21時である。
夜はこれから。

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