2009年12月21日

スピノザ『エチカ』を読む(6)第一部定義6

 第1部「神について」定義。いよいよ神の登場だ。

DEFINITIONS.
VI. By 'God' I mean a being absolutely infinite--that is, a
substance consisting in infinite attributes, of which each
expresses eternal and infinite essentiality.

定義
6、神とは、絶対に無限なる実有、言いかえればおのおのが永遠・無限の本質を表現する無限に多くの属性からなっている実体、と解する。

 絶対でない無限とは何か、相対的な無限とか、絶対的な有限(これはありそうか!)といった野暮な(?)ことは訊かない。神がある類において無限だと、どこから否定が入り込む。神と否定は無関係だ。
 このことは続く「説明」に記載されている。このポストの最後に英文だけ付け加えておく。

 絶対無限のア・ビーイング。とてつもない「神」。

 言いかえても、すごい。
 無限に多くの属性からなっている実体が神であり、その属性は永遠かつ無限の本質をそれぞれが表現している。

 【神〜実体〜無限に多くの属性〜無限の本質を表現】

 なんら制限や限界のない神がまず有る。神がそうなのではなく、そうなのが神。そこからすべてが流れ出る。あまりに大きすぎて、何も言っていないような気配さえ感じられる。

(説明)
Explanation--I say absolutely infinite, not infinite after
its kind: for, of a thing infinite only after its kind, infinite
attributes may be denied; but that which is absolutely infinite,
contains in its essence whatever expresses reality, and involves
no negation.

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