山中千尋さんが5年ぶりに東京Jazzに特別出演
全然涼しくならない9月。朝晩の気温や日の高さは確かに低くなっている(ような気がする)。が、日中、身体にまとわりつく熱と湿気は、相変わらず。

「東京Jazz2010」(NHK、日本経済新聞社など主催)最終日の9月5日、東京国際フォーラムで「Women in Jazz」を聴きに行った。二つ目のプログラム「Terri Lyne Carrington: The Mosaic Project」に山中千尋さんが、スペシャルゲストで演奏するからで、文字通り熱気に満ちた会場で、Terri Lyneの「プロジェクト」を堪能した。
山中さんが東京Jazzに出演するのは、5年前の「2005」以来で、当時は東京ビッグサイトが会場だった。
「東京Jazz2010」が開催中の東京国際フォーラムの中庭はにぎやかだ。通路には出店が並び、おいしそうなオーストリア・ワインの試飲やビーフシチュー、カレーなどの香りで、更に熱い。北側には無料でジャズの楽しめるステージもある。
開演は午前11時、巨大なホールA、最初のステージは、寺久保エレナ(as)さん。リズムセクションは、Ron Carter(b)、Will Boulware(p)、Omar Hakim(ds)という豪華版である。寺久保さんは、1992年札幌生まれの高校生だ。デビューアルバムの収録曲を中心に演奏した。技術だけでなく、これから舞台での存在感やパワーが出てくると楽しみである。
休憩を挟んで、「Terri Lyne Carrington: The Mosaic Project」が始まる。ピアノ、ベース、ドラムスのほか、トランペットとサックスが基本の5人組。
山中さんは、ピアノのHelen Sungと交代して登場し、2曲を披露した。緑のワンピースで、ハイヒールで、きれいだ。
1曲目は、アルバム『Abyss』に収録されている「Forest Star」を、トランペットとサックスの2管で演奏する。トランペットでメロディーが奏でられると、嬉しくなってくる。ソプラノ・サックスのソロもいい。素敵なアレンジで、山中さんも超大熱演である。はねる、飛ぶ。ドラマーと目線でやり取り。モニターに大きくうつる山中さんの表情が頭から離れない。
2曲目は、「Giant Steps」では、エレピに変わって、快調だ。最後にTerri Lyneの「CDを買ってね」と掛け声が飛ぶ。
ヴォーカルを苦手なせいもあるけれど、腰を素早く激しく振るパフォーマンスが歌よりもインパクトがあるのはいかがなものか。
長めの休憩が入る。外に出て、ビーフシチューをいただく。うまい。そして、怖いもの見たさの綾戸智絵さんの舞台が始まる。
50うん歳の綾戸さんと80うん歳のJunior Manceで、コンサートというより、音楽漫談である。こういった機会にしか、聞くこともないので、苦笑しながら聞く。ショーとして楽しめる。
15時半過ぎに外に出るが、やはり蒸し暑い。ビールがうまいのだ。
