2011年12月 9日

華やかな東京ミッドタウンで山中千尋ニューヨーク・トリオを

 年末が近づく、イルミネーションが綺麗な東京ミッドタウンに位置するビルボードライブ東京で、11月20日、山中千尋さんのニューヨーク・トリオによるライブが開かれた。
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 落ち着いた雰囲気のクラブで、新しいアルバムからだけでなく、以前のアルバム収録曲も含め、多彩で嬉しい千尋ワールドを満喫した。

 やっと寒くなった晩秋の六本木、ミッドタウンに隣接する港区立檜町公園は、LEDによる華やかな電飾で覆われ、夜になると光流れる星空のようだ。4階のビルボードライブ東京入り口には、会場を待つ行列ができる。心の盛り上がる瞬間だ。15時30分、定刻に開場。席を確保する。まずは、飲み過ぎないようにジントニックをいただく。

 食事のお皿と、飲み物のグラス、食器が、金属的な音を響かせながら、開演を待つ。わくわく。
 16時30分、3人が登場だ。山中さんはグレーのワンピースで、とても美しい。「みなさん、こんにちは」。ドラマーのJohnが甘党で、ケーキをいっぱい食べる話を交えて、メンバー紹介。ベーシストの脇さんは東大卒で、トリオの平均IQを引き上げているという。ちなみに山中さんは84だそうだ(うそだと思う)。

 メンバーは、新アルバム『Reminiscence』と同じで、Yoshi Waki(b)、John Davis(ds) 。演奏したのは以下の通り

【ファースト】
1、She Did It Again
2、Rain, Rain And Rain
3、Living Without Friday
4、Close To You
5、Giant Steps
6、La Samba des Prophets
7、I'm Gonnna Go Fishin'
(アンコール)
8、So Long

【セカンド】
9、Sing Sing Sing
10、Take Five
11、Rain, Rain And Rain
12、Close To You
13、Antonio's Joke
14、Yagibushi
(アンコール)
15、2:30 Rag
16、So Long

 1は、ベース・ソロが心地よい。ピアノ・ソロも聞き慣れたフレーズが折り込まれ、激しく音を積み重ねていく。2のイントロが素晴らしかった。しっとりしつつ、一転、テーマが発進する。ピアノ・ソロがご機嫌である。腹に響くドラムスもいい。
 年末に近い時期だからだろうか、ディズニー風のイントロ、オズの魔法使いである。虹を越えるのだ。ベース・ソロもいいし、ピアノがベースが音を空間に投げる。ドラムスのリズムに酔ってしまう。

 4は、お馴染の耳になじんだポップスで、激しいJohnが嬉しいね。歌って締めた。5は、最初のテーマから歌うベース・ソロ。嬉しそうに叩くドラマーに見入ってしまう。コルトレーンのファンなのだろうか。6はサンバで、ピアノ・ソロがいいなあ、と嬉しくなる。うっとりである。響いて、叩いて、そのまま7に突入だ。こったピアノのプレイが素敵で、ガンガンくるのである。17時50分、一旦終了。

 アンコールで、舞台背後のカーテンが開く。演奏する3人も思わず、外をみてしまう。赤坂方面の夜景で、綺麗である。エミラーツ航空が協賛だ。冬の夜空は美しい。8は手拍子も入って、盛り上がる。18時終了。

 一旦、入れ替えなので、外に出る。涼しい廊下で頭と身体を冷やして、クール・ダウンである。

 18時40分、再度入場。ガラス越しにの公園の光のイルミネーションは、綺麗すぎである。ジントニックを、また、いただく。

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 19時38分、カーテンが閉まって、3人が登場。Joshua Redmanに似ている(?)John Davisと、首を寝違えて難しい顔をしているIQ158が自慢の脇さんである。

 9は、「ジャングル」スタートだ。力強いドラムスが響き、まずはびっくり。テーマは、一転弱く、しっかりピアノが刻んで、土曜の公園もばっちりきまる。嬉しいスタンダードでセカンド・セットは始まった。10はテーマに続く、ベース・ソロがよく、響く和音が心地よい。ドラムスも吠える、叩く。盛り上がってきた。
 ためて、じらして、のぼりつめて、走り出す11のイントロに聞き惚れる。今日は、各自のソロが長く、もう20時45分である。
 
 12は、優しく鍵盤を叩いて、ピアノの音色をじっくりと聞かせる。今回のツアーでは、ピアノの生音がとても印象的に美しい。ベース・ソロがよく、ピアノ・ソロは更によいし、くきっりリズムを刻むドラムスもご機嫌だ。3人がハミングで歌う。山中さんの声を本当に可愛いのである。大好きな13を今日も演奏してくれて嬉しくなる。照明が赤くなり、静かにスタートする。3人揃ってのテーマで、いいものだ。ベースは、泣きのソロで鳴きのソロ。ピアノも迫力満点になる。

 ここでクリスマス・プレゼントの発表がある。今年も12月24日のクリスマス・イヴに東京TUCでライブがあるという。「ここ(ビルボード)がお家なら、TUCはこたつのような場所です」とのこと。楽しみである。

 14は、おどろおどろしいイントロから、八木節のフレーズが聴こえ上がってくると耳がそばだつ。汗で光る肩、背中。本当に美しい女神である。21時、一旦終了。

 アンコールでは、舞台背後のカーテンが開く演出は、ファーストと同じ。節電はどこにいったのかと、不安になるイルミネーションである。最後は手拍子で、16を締め、21時13分。

 熱気に満ちたライブの後の、もりそばはうまいのだ。

(つけたし)

 人生は楽しく、生きるべきだし、好きなこと、ものを満喫して暮らしたい。
 仕事なぞ、あくまで、絶対に人生の手段に過ぎない。
 仕事が生き甲斐、などという「プロテスタンティズム」(禁欲)を気取るばか、お目出度い人にはなりたくない。
 大人、経営者、資本家が、そういうのは自分が楽をしたいからで、それを真に受けたり、ビジネス書を読んで、考えたつもりでいるのはあまりにナイーブである。人に使われるのが不幸(反倫理的)であることは、人を使うのも反倫理的(不幸)ということだ。

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