2011年12月17日

山中千尋さん、秋のツアー、最終会場は大阪で

 大好きなジャズ・ピアニスト、山中千尋さんが新アルバムのメンバーであるニューヨーク・トリオで、国内をツアーした最終会場は、11月22日のビルボードライブ大阪となった。満員の会場で、たっぷりと演奏を披露してくれた。
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 お酒を飲んでも、お腹一杯になると酔わないように、寒さも宵も吹き飛ばす夜になった。

 17時30分の開場と同時に入店する。まずは赤ワインを飲む。ぐびぐび。客席は見る間に埋まり、開演直前には、ほぼ満員だ。ワクワクする瞬間を楽しむ。

 18時30分、トリオが登場する。金色のワンピースとハイヒールで、今日も素敵な山中さんである。
 甘党で、いちごポッキーをたくさん食べ、差し入れのショート・ケーキを独り占めしようとするドラマーや、東大卒でグラミー賞受賞メンバーでもあるベーシストを紹介する。山中さんのIQは、84だという(きっと冗談だ)。ちなみにDVD『Live In New York』でのJohnの笑顔に注目ということだ。

 メンバーは、Yoshi Waki(b)、John Davis(ds) 。演奏したのは以下の通り

【ファースト】
1、She Dit It Again
2、Rain, Rain And Rain
3、Living Without Friday
4、Close To you
5、I'm Gonnna Go Fishin'
(アンコール)
6、So Long
7、2:30 Rag

【セカンド】
8、Sing Sing Sing
9、Take Five
10、Rain, Rain And Rain
11、Giant Steps
12、Ele e Ela
13、Yagibushi
(アンコール)
14、So Long
15、2:30 Rag

 早速始まる1では、テーマを楽しみ、ベース・ソロに。ピアノもソロをしっとり刻んで、多彩なフレーズを織り交ぜる。2も、しっとりしたイントロから、テーマを壊しつつ、テーマを転がすといった感じ。デビューして10周年で、最初のCDを発売したのは澤野工房であった。「録音するのが嫌だった」そうだ。でも、それだからこそ、今、こうして山中さんの演奏が聴けるのだから、良かったのである。
 3は、テーマからベース・ソロ。ピアノとベースが目線を交わして、更に激しいピアノ・ソロになり、「どうしたことか」といった按配、ご機嫌なドラムスのソロとなる。4のポップなメロディーが楽しいし、ベース・ソロも聴きもので、歌声で終わる。

 5では、ピアノとドラムスの応酬に聴き入り、織り交ぜられたフレーズの宝庫が気持ちよい。響きに身を任す、快楽なのである。19時43分。

 アンコールの6は、お母様に怒られて「さようなら」という意味で作った曲だそうだが、「頭のいい人はいっぱいいるんだから、勉強してどうするの。ピアノの練習をしなさい」とのこと。その結果、「こうして皆さんに会えるようになりました」。。ステージでは、Johnがポッキーの差し入れを貰う。そのため、もう1曲アンコールとなる(冗談)。7は、いつもの軽やかで、スピーディな曲。20時で終了。

 完全入れ替え制なので一旦外に出る。少々寒い。

 20時40分、再度入場する。今度は、ジントニックをいただく。

 今回のニューヨーク・トリオによるツアーで、最後のセットである。山中さん以外の2人は翌日の飛行機で離日するという。これから、3人の息のあった素晴らしい演奏を披露してくれるだろう。
 そして、明日には消えるトリオのサウンド。そのはかなさが、この演奏を更に際立たせるだろう。

 8は、イントロから「Saturday In The Park」になだれ込む快感がたまらない。9は、Dave Brubeckの結う名曲だが、ピアノ・ソロがしっとりと心地よく、胸に響く。ドラムスもソロも聞き物で、いいのである。ベース・ソロで始まる10。文字通り、歌う、情感のこもったベースだ。ピアノも切ない感じで、メロディのアレンジが更によろしくなって、ご機嫌だ。
 11は、オリジナルというかColtraneの重い感じを忠実に演奏している感じ。12はウキウキだが、山中さん曰く、「ピアノを弾くのは、プロレスと似ている」とのこと。でも、この曲のメロディは明るく良い。最後は3人が歌う。山中さんの声は可愛いのである。12では、じっくりイントロを堪能し、軽やかにリズムを叩いて、弾ける感じでゴー!である。複雑に折り重なるピアノ・ソロとリズムの饗宴だ。メンバー紹介があって、23時5分。

 アンコールの前には、山中さんに花束と、Johnにいちごポッキーのプレゼントがある。
 14は、最初、アルバムを作った澤野工房の澤野さんに感謝を込めて、とのこと。大阪・通天閣の履物屋さんを兼務するレーベルだ。素敵なテーマを聴いているうちに、目に涙が浮かんできた。「嬉しいぞ、10周年」である。これからもよろしくなのである。アンコールのアンコールが、15で速いテンポでスタートし、「いえーっ!」。23時25分。

 次は、山形・新庄でライブである。ふふ。

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