2012年1月28日

荒木高子さんの「砂の聖書」で、時間と緊張感を味わう

 兵庫陶芸美術館で開催されている「荒木高子展 心の深淵に迫る」(2月26日まで)を見た。同館は、丹波焼の窯がならぶ地域に作られた陶芸専門の美術館だが、大阪から丹波路快速で50分、1時間に1本あるかないかのバスを乗り継いで10分余と、とてもアクセスが不便である。
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 展覧会は、2004年に82歳で亡くなられた荒木さんの、没後初の本格的な回顧展で、初期の作品から「聖書」のシリーズなど晩年までの約70点が展示され、写真家・篠山紀信さんによる記録写真まであり、魅惑的な荒木さんの世界を満喫できる充実した展示内容だ。

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2011年11月 9日

iMacが登場した1998年の衝撃

 米アップルの創業者の一人、スティーブ・ジョブズが、2011年10月5日、亡くなった。
 一方的に礼賛もしないし、必要以上に貶めるつもりもない。倒産寸前だったアップル・コンピュータを時価総額で世界一位を争うアップルにした業績は卓越したものだし、「公式伝記」でも散見される醜悪な部分も含めて、すべてがスティーブである。
 初代iMacが、1998年に登場したとき、「パソコン批評」に同機のレビューを書いた。懐かしい当時の記録である。

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2011年8月30日

横浜の身の丈に合ってきた4回目のトリエンナーレ

 毎回会場の変わる「横浜トリエンナーレ2011」(11月6日まで)が開催中だ。4回目となる今回のメイン会場は、横浜美術館と日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)の二つ。
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 テーマは、「Our Magic Hour 世界はどこまで知ることができるか?」。「世界」という割には、作品全体の印象はこじんまりとしている。「セカチュー」の流行以来、世界は狭くなったのだろう。

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2011年8月29日

稲垣潤一さんとのコラボレーションをコットンクラブで

 ニューアルバム『Reminiscence』を発売したばかりの山中千尋さんは、稲垣潤一さんとのライブを、8月26日〜28日の連続3日で開いた。東京・丸の内のコットンクラブを舞台に、最初の2日間は2ステージで、最終日は、ディナー付きの「ディナー・ショー」となる。
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 27日、28日の両日に参加し、稲垣さんの歌声だけでなく、二人の掛け合い、トリオの演奏も楽しい。山中さんの違った魅力を再確認して嬉しくなる夜だった。

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2011年7月12日

コメント欄を一時休止します

 数日前からスパム・コメントが増え始め、今日になってからほぼ10分おきに来るようになりました。
 そのため、当分の間、コメント欄を休止します。落ち着いたら復活させます。やれやれ。

2011年6月12日

カンディンスキーと青木繁を見る

 兵庫と京都で、同じく19世紀後半に生まれたヨーロッパと日本の作家の展覧会を見た。
 兵庫県立美術館で、6月26日まで開催中の「カンディンスキーと青騎士」展と、京都国立近代美術館で、7月10日まで開催中の「没後100年 青木繁展」。いずれもテーマと収集に力の入った展覧会である。

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2011年5月21日

鳩光線

 鳩だけ殺す光線が発射された。鳩は死ぬ。光線が届く範囲は、鳩の死骸でいっぱいだ。鳩のフンはない。

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2011年4月12日

香川・金刀比羅宮で桜とミッフィー

 所用で高松に行く機会があり、折角なので琴平の金刀比羅宮に行ってきた。
 海上交通の神様で、山の中腹にあり、本宮まででも785段ある。もちろん、歩いて上ってきた。桜が満開で、途中の高橋由一館では「ゴーゴー・ミッフィー展」(4月30日まで)も開催している。本宮では、ミッフィー絵馬(500円)などもある。今年はうさぎ年だ。

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2011年4月 6日

大本営発表が続くだけなのだ

 戦後のいわゆる「言論の自由」と対比させ、第二次世界大戦下の日本の報道を、「大本営」体制と批判する文章をよく見かける。
 「大本営」体制は、発表された政府の広報文を、そのまま新聞などのメディアが垂れ流しているようなイメージがあるが、それは違う。
 「大本営」という組織が情報を発表する構造と、ある別の概念が重なってそう見えるが、今も権威の源泉が若干多様化しただけで、ほとんど構造は変わっていない。それは、教養とか普遍といった概念を元にした「何もの」かだ。

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2011年2月12日

佐々木中さんは芸人である。ファンクはリトルネロである。

 言われてみれば当たり前の話を聞く。佐々木中さんのトークライブだ。
 しかし、なるほど、である。
 怒ったり、怒鳴ったり、踊ったり。
 「アート(art)」は終わらないゆえ、1時間半予定の講演もいつ終わるかと不安になるほど、終わらない。1時間半の予定が2時間半になる。そして、聞き手の関心を削がない立ちい振る舞い。芸(art)の人である

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2011年2月11日

音楽CDと文芸書の価格

 ものが売れないらしい。特にCDと本。レコード会社と出版社は危機的状況である。幼少より一番なじみのある会社なのでとても気になる。同様に利用していた日本国有鉄道は、インチキ「民営化」されて無くなった。
 安いCDばかりを売っている、新刊の単行本の発売が減っている。文庫本ばかり売っていて、新アルバムの発売が減っている状況。現存する作家は困り、出版社もレコード会社も「デジタル」化を前に途方に暮れる。

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2011年2月 4日

新型MacBook Airを買った

 先日、MacBook Airを買い替えた。2008年に買った初代を、昨年発表された11インチの新型に、だ。
 3年間のアップル・ケア切れがきっかけ。持ち歩く機械だけに修理に出すことも多く、アップル・ケアが無いと不安だから。というのは後付けの「言い訳」で、Apple Storeの店頭で実際のMacBook Air 11インチを触った瞬間から欲しくなっていた。

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2010年12月11日

『ノルウェイの森』は駆け足映画

 村上春樹さん原作の話題作、『ノルウェイの森』を見た。原作にある大きなトピックを忠実にほぼ順番通り再現したため、とても駆け足な映画である。上下2巻を2時間強にするのだから大変だったろう。スピーディー!
 主人公・ワタナベと直子は都内を京都の山奥を早歩きする。緑とは部屋の中でも早歩きする。タクシーは走り抜け、早稲田大学ではセクトがデモで走って行進する。
 そして風も強い。

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2010年7月27日

土用の丑の日を先取り

 今日(7月26日)は、土用の丑の日。日本中でウナギが食される。夏の暑さを乗り切るための、スタミナ源だそうだ。ウナギは好きなので、日ごろでも機会があれば食べる。スーパーで売っているパックモノも時折食べる。
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 とは言え、今日ウナギを食べるのは、つまらない。お店も混んでいるし、だいたい本当に今日さばいて焼いたのだろうか、クリスマスケーキのように作り置きではないのか、などなどの邪念が沸く。よって先立って(7月17日)、愛知・岡崎の名店「はせべ」でうなぎを食べてきた。

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2010年7月25日

無くなるお店

 小学生のころから、買い物は渋谷だった。星一つが100円、黒い星で50円の岩波文庫を熟読・含味して買った。「学問のすすめ』とか。
 東急文化会館にあったのが三省堂だ。東横線に乗って買いに行った。
 国鉄・上野駅の地上ホームのような行き止まり式の終着駅から、右に屋根付きの陸橋を渡ると、東急文化会館。屋上にはプラネタリウムがあり、地下と、三省堂と同じフロアに映画館があった。映画館は混んでいて、階段に行列ができることも多かった。三省堂は陳列している本に愛情は感じられないけれど、投げやりな感じの本の並びが好きだった。

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