2009年12月 6日

新しいメディア?、Twitterを読むだけ、と浪費

 今話題のTwitterのアカウント(kenyama)を使い始めて、何人かの有名人、メディアをフォローし始めた。iPhoneにもクライアント・ソフトを入れた。
 時折、何かをつぶやいているが、特に面白いということはない。色んな人のその時の様子がうかがえて、楽しいといえば楽しいけれど、いつもパソコンの前に座っていたり、iPhoneを見つめているわけにも行かないので、これまでの悠長なメディア(ウェブ・サイト、ブログ)とあまり違わない「喜び」しか、見いだしていない。

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2009年10月20日

ドイツとイタリア、音楽の芸術とポピュラー

 2004年の山本七平賞を受賞した石井宏さんの『反音楽史 さらば、ベートーヴェン』(2004、新潮社)を読んだ。小中学校の音楽室に肖像画が並ぶベートーヴェンら楽聖の「神話」をことごとく否定する。
 特定の歴史的条件から生まれた、いわゆる「クラシック音楽」が、いかに偏った意識によって「発見」され、それが20世紀に生まれた「ジャズ」によって、いかに崩されていくかをたどる。

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2009年9月23日

小室哲哉の『罪と音楽』

 タイトルを見て買ってしまった。小室哲哉さんの『罪と音楽』(幻冬舎)である。黒い中でピアノの前に座る小室さんが浮かび上がって見える表紙も「罪」っぽい。
 ビヤホールで、生をぐびぐび飲みながらすぐに読めてしまうのは、流石に分かりやすく、印象的な「小室サウンド」そのものだ。積極的に小室さんの音楽を聞いたことはないけれど、街中に彼の曲は溢れていたので、気になったのだ。

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2009年7月 4日

ジャズ・メッセンジャーズが聴きたくなる

 音楽や絵画を文字で説明するのは難しい。もちろん、音楽を音で、絵画を絵で説明しろ、と言われても更に困るので、文字でいいけれど。
 そんな中、読んでいて、その音楽を聴きたくなる本は、少なくともいい本だと思う。
 『ハード・バップ大学 アート・ブレーキーとジャズ・メッセンジャーズの天才養成講座』(アラン・ゴールドシャー著、川嶋文丸訳、ブルース・インターアクションズ刊)を読んでいると、つぎつぎとジャズ・メッセンジャーズが聴きたくなって困る。本が先に進まないのだ。

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2009年1月 6日

本業より副業で面白い本

 年末年始は笑い転げざるを得ない。
 劇作家・演出家の宮沢章夫さんのエッセイ集4冊を立て続けに読んでいたのだ。「ツボにはまる」というのだろうか、ソファで、電車の中で、椅子に座って、笑い続けていた。お酒を飲むのが一時中断したくらいだ。

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2009年1月 3日

批評とPOPのすき間に(2) 神と芸術

 批評は、芸術作品を読み解き、その価値と意味を歴史的に位置づける。しかし、芸術自体が存在しない時、批評は不要。「ノックは無用」。というより、その存在さえ意識されないだろう。現代人が、中世キリスト教神学の緻密な教義体系を意識しないように。
 松宮秀治著『芸術崇拝の思想 - 政教分離とヨーロッパの新しい神』(2008、白水社)は、ヨーロッパという一地域の特定の時代に、「芸術」を「神」にまつりあげていったプロセスをたどる「反・芸術」的な書物だ。

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2008年6月 9日

畳の上で水泳を練習する=音楽本21連発(下)

 3回目でやっと「ジャズ本」6冊に達した。読んで聴きたくなる率は高い。何といっても好きで聴いているわけだし、登場人物も現代人ばかり(バッハの心境など想像するに難い)で、分かりやすい。
 一方、あまりに身近すぎて、篩に掛けられていないため、同じ「ジャズ」でも、まったくよく分からないのも多い。クラブ・ジャズはともかく、「中央線ジャズ」とは初耳だった。

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2008年6月 2日

畳の上で水泳を練習する=音楽本21連発(中)

 音楽を言葉で表現するのは、とっても難しい。言葉を使わないという意味では美術も同じ。でも眼で見ることのできない「音」は、言葉にしていいのか、さえも分からない。
 ただ、音楽について書いてある本を読み、その音楽を聴きたくなったとすれば、その本は最低限の使命を果たしたと思う。そして、さらにその人の音楽をもって聴きたくなったりすれば、万々歳だ。

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2008年5月26日

畳の上で水泳を練習する=音楽本21連発(上)

 「音楽と切り離せない」人生を送っている小泉純一郎さんによると、一般の人は「聴いてよければそれでいいと思っているはずだ」そうなので、かくゆうこの本は何故存在するのかといった初歩的な疑問はさておく。
 芸術、それも音楽や美術といった視聴覚についての「本」は、畳の上で水泳の練習をするような一抹の有用性と大半の無駄が混在している。でも、ほろ酔い(ぐでんぐでんでも)で読む音楽の本が好き。慣れているからか?
 読み終わって積み重なる本から音楽関連を並べてみた。とりあえず21冊。長いので3回にわけて第1回。

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2008年4月 6日

ビーチ・ボーイズの憂鬱

 小説家で音楽ジャーナリストのジム・フジール(Jim Fusili)さんの『ペット・サウンズ(Pet Sounds)』(村上春樹訳、新潮社)を読んだ。また村上春樹さんの翻訳である。それより長編小説(一説によると「ナショナリズム」がテーマだという)を、はやく出してほしいもの。
 若くして大成功しつつも、問題を抱え続けた、The Beach Boys(ビーチ・ボーイズ)のリーダー、Brian Wilson(ブライアン・ウィルソン)の内面をアルバム『Pet Sounds(ペット・サウンズ)』(Capital)でたどる、壮大なディスク・レビュー(?)だ。

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2008年2月11日

芥川賞を受賞した川上未映子さんを読む

 ミーハーである。「文筆歌手」というネーミングに負けた。2007年下半期、第138回芥川賞を受賞した川上未映子さんのことだ。
 『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社)と『わたくし率 イン 歯ー、または世界』(講談社)を読んだ。
 違った感受性と表現、視線を楽しむ。心地よい音楽を聴きつつも、どこかで心に引っかかるような印象を与えてくれる作品だ。

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2008年2月 3日

ジャズ本、10連発。聴かずに読め?

 ジャズ本を読みながら、ジャズを聴くのが好きである。新書ブームでジャズ関連の本が「続出」するのは続いている。その後も、ジャズ本がたまる。
 読み終わって机の上に山積みになった新書を含んだ10冊。昨年の春ごろからのだと思う。
 持っているor買ってきたCDを聴きながら、記述に突っ込みを入れたり、納得したり、楽しいのである。

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2008年1月 6日

ナチス・ドイツの音楽政策と今

 ナチスの音楽政策をたどる明石政紀さんの『第三帝国と音楽』(水声社、1995)を読んだ。
 美術の分野でも「退廃芸術」として多くの作家、作品が排除された。その音楽版である。
 美術以上に、マーケットというか享受する人の数が多いから美術以上に恐いのである。そして、今のことを考えさせられるのだ。

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2008年1月 5日

英語の勉強、『村上ソングズ』

 相変わらず小説でない村上春樹さんの新刊である。『村上ソングズ』(中央公論新社)だ。
 ジャズやスタンダード、ロックの29曲の歌詞(英語)を村上さんが翻訳した。うち2本はイラストを担当した和田誠さんの訳。イラストも豊富で、手に取ってぱらぱらめくるだけで楽しい本だれど、村上さんの新作長編小説を早く読みたいもの。

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2007年11月19日

論旨には賛成だけれど

 日本で1980年代初頭にブームだった「現代思想」。フーコー、ドゥルーズ、デリダ。ポスト構造主義、ポストモダン、小さな物語、脱構築などなど。
 そこで重要な位置をしめ、今なお重版しつづけているのが浅田彰さんの『構造と力』(1983、勁草書房)である。高校生だった私も読んだ。
 以後四半世紀の思想の流れを追った本上まもるさんの『<ポストモダン>とは何だったのか 1983-2007』(PHP新書)を読んだ。論旨には大賛成だけれど、続いて別名で書かれた論評を読んで唸ってしまった。

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